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会長挨拶

船方 秀司

九州製鉄所
八幡地区協力会 八協会

会長 船方 秀司

皆様、ご安全に!

本年4月より八協会会長を拝命致しました日鉄物流八幡(株)の船方です。
八協会活動についてはよく勉強して参りたいと思いますが、基本的な方針は、九州製鉄所との連携強化、 八協会会員各社への貢献、それらを可能にする議論の活性化だと考えております。
何卒、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

昨年11月に日本製鉄は製鉄所組織の統合・再編成を発表し、旧八幡製鉄所は4月より九州製鉄所八幡地区として新たなスタートを切りました。
これに合わせて八幡製鉄所八新会も九州製鉄所八幡地区協力会八協会に名称変更しました。
新たな気持ちで「直・協一致団結して数々の難題に取り組んで行こう」という矢先に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発せられてしまい、 各種行事の自粛や在宅勤務を強いられた結果、所と各社の、あるいは八協会内でのコミュニケーションが不足気味になっていることは否めません。
そして現場管理者は日常の安全管理に加えて、熱中症とコロナウイルス対策の両立に苦心しているというイレギュラーな状態が継続しています。
更に7月には小倉の高炉バンキングがあり、関係各社はその対応に注力しているところだと思います。

斯様に大きな変化の中において、行動の制約が多いといえども、課題への取組みスピードを緩める訳には参りません。
一層の直・協、協・協の連携強化が必要です。
面着が制限され、会議は出来る限りリモートでという状況が続き、物理的な距離を縮めることは限界がありますが、 各社・各人の意識を高く持つことで補っていくしかありません。
八協会活動も今年度の総会の書面決済をはじめ、皿倉山登山の中止、教育研修の中止などを余儀なくされていますが、 安全衛生、改善活動、人材育成の各部会活動、及び各製造部会で可能な限り工夫をした企画運営を行うことで、停滞を招かない様に務めて行きます。

取分け重点的な取り組みが必要なのは言うまでもなく安全活動です。
九州製鉄所八幡地区の今年の安全成績はこれまで重大災害1件、休業災害2件とまさに危機的な状況にあります。
八協会としても安全レベルの向上に取組むことが喫緊の課題です。
特に難しい事や奇をてらった事をやる訳ではなく、安全6則の遵守や非定常時のTBM実施等の基本の浸透・定着が大切だと思います。
色々な現場があります。一通りの基本的な事が出来ている現場、非常時や緊急時にも確実に基本を守れる現場、 永続的に安全の基本が根付いている現場に分類して、自分の所はどの段階にあるのかを見極めて対策を嵩じなければなりません。
そのためには客観的な評価が必要であり、互換パトロールによる現場視察等、外部の目を入れることが有効な手段だと思います。
このような活動は八協会の得意とするところであり、夏季ゼロ災期間中にTBMに的を絞った理事と安全衛生部会での合同パトロールを実施したところです。
更には会員各社の安全教育を効率的に行う安全教育プログラムの検討に着手、議論をスタートさせました。
八協会活動のゼロ番地として安全への取組みをしっかりとやって行きたいと思います。
その他、従来の八協会活動はもちろんですが、働き方改革への対応や離職率の問題等々、 各社共通の課題についても必要に応じて議論を深めながら、所との連携を念頭に置いた有意義な活動として参りたいと思います。

八協会は会員各社が製鉄所を中心に集まり、様々な活動や行事を通じて課題や楽しみを共有し、 その中で役割分担が決まり、応分の負担を行い、利益を共有するというのが望ましい姿だと思います。
その大前提が新型コロナウイルスに脅かされています。方法は制限されるものの、所、八協会の連携が活動のベースであることを一層強く意識し、 安全で強靭な足腰を備えた九州製鉄所八幡地区の実現に向かって力を合わせて行きましょう。
ご安全に!